私たち夫婦は、世帯年収約350万円の夫婦二人暮らしです。
わが家の世帯収入は、他の住友林業の施主さんと比べるとかなり少ないと思います。
ですが、そんな私たちでも住友林業で約27坪の平屋を建てることが出来ました。
今回は、しじみ夫婦が実際に住宅ローンを組んだ方法と注意点を中心に解説していきたいと思います!
この記事が少しでもどなたかの参考になれば幸いです!
まず初めに皆さんにお伝えしておきたいことがあります。
冒頭でこんなことをお伝えするのもどうかとは思いますが、世帯年収350万円で家を建てるのは正直結構厳しいです。
私たちが実際に何故そう思うのかというと、以下の理由があるからです。
- 住宅ローン審査に通る可能性が低い
- 住宅ローンが通ったとしても、支払いが厳しい
- 家族が増えると支払いが厳しくなる
以上理由について、詳しく解説していきます。
正直、かなりの覚悟がないと厳しいです…
住友林業で家を建てる場合、建てる家の大きさなどにもよりますが、最低でも建築費用が3000〜3500万円ぐらいは必要になります。
コロナ前まではもう少し安く建てられたようですが、ウッドショック等の影響もあり現在も価格は高騰しています。
住宅ローン審査では、年収に対しての返済負担率が30%〜35%程度が上限というところが多いです。
無理なく返済していくための返済負担率は、一般的には20~25%程度とされています。
なので、返済負担率が25%を超えてくると審査が厳しくなってきます。
返済負担率の計算は、住宅金融普及協会のWebサイトで簡単に行うことができますので、気になった方は一度シミュレーションしてみてください。
先ほど説明した返済負担率ですが、その返済負担率を下げる方法がいくつかあります。
- 審査時の年収を増やす
- 他の借入を先に返済する
- 頭金を増やして借入金額を減らす
- 借入期間を伸ばす
このあたりが主な方法です。
返済負担率を下げる方法について、一つずつ解説します!
返済負担率とは、年収における年間の返済額が占める割合のことです。
つまり、住宅ローンの審査時における年収を増やすことにより返済負担率を下げることが出来ます。
しかし、会社員の方の場合はそう簡単に増やせるものではない場合が多いです。
特に副業が禁止となっている場合は収入を増やすことが難しいです。
また副業OKな場合でも、住宅ローンの審査時に副業の収入を公的に証明する必要があります。
私たち夫婦は過去にクラウドソーシングサービスの収入を加算しようと思っていましたが、公的な証明書を提出することができなかったため副業の収入が認められませんでした。
ですので、副業の収入を合算する場合は事前に確定申告をしておく必要があります。
確定申告をしておけば、課税証明書で副業の収入を証明できます!
返済負担率の計算時には、既に組んでいるローンの金額も返済額の計算に含まれます。
車やカードのローンなどがある場合には先に返済を済ませておくことで、返済負担率を下げられます。
クレジットカードの借入限度額も借入と判断される場合がありますので、クレジットカードの借入枠は全て無くしておくのが良いと思います。
私たちの場合は、念のために使わないクレジットカードの解約もしました
家づくりの頭金を増やすことで借入金額を減らし、返済負担率を下げられます。
しかし、低収入世帯の場合だと自分たちで頭金を用意する余裕はあまり無いと思います。
実際私たちも頭金を用意することは出来ませんでしたし、契約の手付金の50万円は両親からお金を借りました。
ですので、あまり現実的な方法ではないのかなと思っています。
ですが、人によっては両親や周りの人から援助がもらえる場合もあると思います。
もし援助してもらえた場合は頭金として使い、借入金額を減らすのも一つの手だと思います。
金銭の援助があった場合、金額によっては贈与税がかかる場合があるので注意が必要です
住宅ローンの借入期間というとよく耳にするのは35年ローンだと思いますが、住宅ローンによっては50年ローンや45年ローンというプランもあります。
世帯年収350万円で35年ローンを組むのは非常に厳しいですが、50年ローンであれば返済負担率をかなり下げられます。
これにより、住宅ローンの審査を通過する可能性を上げられます。
ただし金融機関によっては住宅ローンを借りられる期間やローンの割合が違ったりするので、予め注意が必要です。
50年ローンを利用する場合ですが、ある程度の繰り上げ返済を想定しています
仮に住宅ローン審査が無事に通ったとしても、生活レベル自体を下げなければいけない可能性が高いです。
私たちの場合は、今後も夫婦二人暮らしの予定で収入については今後どうにか増やしていくつもりで家を建てました。
ですが、そう簡単には収入が増やせないので、現在はかなりギリギリの生活をしている状況です。
ここで仮に借入金額4000万円(3500万円の家と500万円の土地を購入)、金利1%(変動なし)、借入期間50年でCASIOの計算サイトでシミュレーションをしてみます。
シミュレーションしてみると、毎月の支払額は84,743円でした。
この結果を見て安いと見るか高いと見るかは人それぞれだと思います。
また今回のシミュレーションは金利が変動なしの設定ですが、変動金利を選んでいると金利は変わります。
なので、このシミュレーション結果は最低でも支払わなければいけない金額だと思っていたほうがいいです。
金利の変動に関してはなんとも言えない部分なので、ある程度のリスクを覚悟した上で住宅ローンを組む必要があります。
長期的に考えた上で、慎重に住宅ローンを検討しましょう
家づくりを検討されている方の中には、子供がいらっしゃる家庭もあると思います。
子供が生まれたことがきっかけで家づくりを検討している方も多いはずです。
子供がいる家庭の場合、子育てにかかる費用を考えなければいけません。
子育てにかかる費用を考えると、家づくりにかけられるお金がどうしても少なくなってしまいます。
また家族が増えるにつれ、子育てにかかる費用は増えていきます。
今後の人生設計を考えた上で住宅ローンの借入金額を検討する必要があります。
今後の人生設計を考えた上で、住宅ローンを組むようにしましょう
ここからは、私たち夫婦が実際に組んだ住宅ローンの詳細について解説していきます。
以下の内容に分けて、それぞれ紹介します。
- 金融機関とプラン
- MCJ変動ローンの親子リレーローンのメリット
- MCJ変動ローンの親子リレーローンのデメリット
- 借入金額と金利
- 借入期間
- 月々の支払額
それぞれの内容について詳しく解説していきます!
私たちが選んだ金融機関は、住友林業と提携している日本住宅ローンです。
私たちの住宅ローンのプランは、MCJ変動ローンの親子リレーローンという商品です。
- 積水ハウス・大和ハウス工業・住友林業・セキスイハイム・三菱HCキャピタルの共同出資によって生まれた住宅ローン専門の金融機関のこと。
- 住友林業と提携しており、50年フルローンという長期プランもある
MCJ変動ローンの親子リレーローンについて解説していきます!
MCJ変動ローンの親子リレーローンには、以下のメリットがあります。
- 親と子で収入を合算し、審査を受けることができる
- 親子リレーローンではあるが、親と子が同居する必要がない
- 団体信用生命保険があり、保障内容が手厚い
- 借入期間を最大50年にできる
- フルローンで借りられる
メリットについて、一つずつ解説していきます!
親子リレーローンの一番大きなメリットと言っても過言ではないのが、親と子で収入を合算した上で審査を受けることができることです。
私たち夫婦の場合、世帯年収が350万円です。
この収入状況で住友林業で家を建てようと思うと、審査に通過するのは正直かなり厳しいです。
当初は副業の分を加算して年収を30万円程度増やそうとしていましたが、公的書類での証明ができなかったので収入に合算はできませんでした。
このため、別の方法で住宅ローンを組まなければいけなくなりました。
その際に住友林業の営業さんが見つけてくれたのがこの親子リレーローンでした。
この親子リレーローンであれば、親(父 or 母)の収入と自分の収入を合算して審査を受けることができます。
ただし、借りようとする人の実の親でないといけないので注意が必要です。
私の場合でいうと、妻の両親である義父や義母ではダメだということです
従来の親子リレーローンの場合、実際に親と子が同居しなければならず住民票も移す必要がありました。
しかし、MCJ変動ローンの親子リレーローンの場合は、それが不要です。
要するに、親子で同居せずとも親子リレーローンを組むことができるわけです。
審査の時に親から収入だけを借りるというイメージです
住宅ローンによって団体信用生命保険の内容は様々ですが、日本住宅ローンの団体信用生命保険は保障内容が手厚いです。
ほぼ全ての病気やケガで死亡・高度障害状態・余命6ヶ月以内と医師に診断された場合、住宅ローン残高が0円になります。
また突然の事故や病気で所定の就業不能状態が15日を超えて継続した場合は、その月の返済額が0円になります。
いつ何が起こるか分からないので、こういった保険があると安心です。
いざという時も周りに迷惑がかかりません
大きな金融機関だからこそできることだと思いますが、借入期間を最大50年まで伸ばすことが可能です。
返済負担率の部分でも少し解説しましたが、借入期間を伸ばすことで月々の返済額を減らせます。
しかし、借入期間を伸ばすと余分な利息が増えます。
長期でローンを組む時の考え方としては、年齢を重ねて収入が増えてきたら少しずつ繰り上げ返済をしていくようなイメージです。
50年間払い続けるのは大変ですし、利息もかなり高くなります
「わが家は年収が少ないから、手持ちのお金がほとんどない…」
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私たち夫婦も手持ちにお金がなく、契約の手付金50万円も親から借りるような状態でした。
そんな方もこのフルローンを使えば、いろんなお金を住宅ローンから支払うことができます。
私たちの場合は
- 仮契約(一時的に現金が必要、融資実行後に返金)
- 建築請負契約手付金(一時的に現金が必要、融資実行後に返金)
- 土地つなぎ利息
- 水道検査料
- 水道工事費用
- 建築費用全般(外構工事含む)
- 土地購入費用全般
- 火災保険費用
以上の費用を住宅ローンで借りることができました。
先に現金で支払わなければいけないお金もありますが、融資実行後にその分のお金は戻ってきます。
一時しのぎ的な感じではありますが、どうしても家を建てたい場合にはこういった費用を住宅ローンに含めるというのも一つの手です。
借りられる内容については、ローン会社へ確認しましょう!
MCJ変動ローンの親子リレーローンには、以下のデリットがあります。
- 親に主債務者になってもらう必要がある
- 審査用の書類を親と子でそれぞれ準備する必要がある
- 親は団体信用生命保険に加入できない
デメリットについて、一つずつ解説していきます!
親子リレーローンの場合、親に主債務者になってもらう必要があります。
実際に支払いをするのは子だけだったとしても、契約上は主債務者が親、連帯債務者が子になります。
単独でのローンや夫婦でのペアローンなら、自分たちさえ決心できればそれで済みます。
ですが、親子リレーローンは親を巻き込んでしまいます。
親からすれば、自分が住まない家のために名前と収入を貸さないといけない状態です。
なので、親に理解してもらうのは正直かなり難しいと思います。
親子間で信頼関係がないと難しいかもしれません…
住宅ローンの審査に必要な書類は、親と子でそれぞれが必要な書類を用意しなければなりません。
人によって必要な書類は変わると思いますが、私の場合は
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民票
- 所得課税証明書
- 給与証明書
が必要でした。
このような書類を、親にも用意してもらわなければいけません。
親からすれば、自分のことでないのにも関わらずたくさんの書類を用意しなければなりません。
書類の準備は非常に手間のかかる作業なので、これが親への負担になってしまいます。
親からすれば自分のことじゃないので、余計に負担を感じると思います…
メリットの説明の中でも少し説明した通り、こちらの親子ローンには団体信用生命保険があります。
ですが、この団体信用生命保険に加入できるのは申込時点での年齢が満51歳未満の方に限ります。
なので、大抵の場合は子だけがこの条件に当てはまると思います。
ですので、仮に親が先に亡くなったとしても住宅ローンの残債はそのまま継続されます。
逆に子が亡くなった場合は団体信用生命保険が適用され、住宅ローンの残債がなくなります
私達が最終的に借り入れをした金額は、ざっくり3900~4000万円ほどです。
この借入金額には、土地代、建築費、外構費等、その他費用も含みます。
金利は変動金利で、引き渡し時の金利は1.48%です。
家づくりを始めた当初は、0.69%で住宅ローンが組めるだろうと営業さんから話がありました。
ですが、実際に住宅ローン審査をしてみると金利が1.45%となっていて絶望しました。
大企業や公務員であれば収入が安定していて支払い能力が高いと判断され、金利が低くなるそうです。
ですが、中小企業や個人事業主の場合は収入が不安定で支払い能力が低いと判断されて金利が高くなるそうです。
この点も踏まえた上で、借入金額を検討する必要があります。
金利の変動をある程度想定した上で、自分たちの予算をしっかり決めておく必要があります
私達夫婦の借入期間は50年です。
「50年って…そんなに長い期間払い続けられない…」
と思った方もいらっしゃると思います。
ですがこれは、50年ずっと払い続ける想定ではないんです。
企業に勤めていれば、大抵の場合は年齢やスキルが上がるにつれて収入も上がっていきますよね。
すると、年齢を重ねるにつれて少しずつお金に余裕が出てきます。
余裕が出てきたらそのお金を貯蓄や投資に回して、あとで繰り上げ返済をするというやり方なんです。
この方法を選ぶことによって、月々の負担を抑えつつマイホームを買うことが出来るんです。
この方法がなければ、私達は住友林業の家を建てられませんでした…
わが家の月々の支払額は現在約93,000円です。
当初は金利が0.69%の試算だったので、支払いが約80,000円の想定でした。
ですので、結果だけを見ると想定していた支払い額から約13,000円の増額です。
現在の収入状況では、かなりギリギリの生活をしているような状況です。
正直な所、貯蓄はほぼ出来ないような状態ですので、転職も検討しています。
会社によっては出世によって給料が上がっていく場合もあると思うので一概には言えませんが、世帯年収350万円ほどではかなり厳しい生活になります。
会社員の方であれば、転職や副業も視野に入れておくと良いと思います
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今回は、しじみ夫婦が実際に住宅ローンを組んだ方法と注意点について記事にしました。
冒頭でも書きましたが、世帯年収350万円で4000万円近くの住宅ローンを組むことは、あまりおすすめ出来ません。
住宅ローンの審査時における返済負担率が30~35%が上限の場合が多いため、審査に通らない可能性が高いです。
もし仮に私たちと同様に親子リレーローンを組んだとしても、親には主債務者になってもらう必要があります。
親に協力を仰ぐ場合は、住宅ローンの内容やデメリットなどを全て伝えて協力してもらえないか詳しく話をする必要があります。
また借入金額や金利によっては、50年ローンの場合でも月々の支払い額が高くなる場合があります。
このため、住宅ローンを検討する際には今後の人生設計をよく考えておくことが大切です。
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