家づくりをする上で検討する設備の一つとして、「太陽光発電」や「蓄電池」があると思います。
これらの設備が必要かどうかは家庭の状況によって変わってきます。
しかし、太陽光発電や蓄電池が必要かどうかを自分で調べて判断するのは手間がかかって大変です。
ですので今回は、太陽光発電や蓄電池を導入すべきかどうかについて解説します。
この記事が少しでもどなたかの参考になれば幸いです!
結論から言うと、太陽光発電は必須、蓄電池は人によると個人的には考えています。
ここ数年の電気料金の値上げを考えると、今後も電気料金は高いままの可能性が高いと考えています。
そうなってくると、家計における電気料金の負担は大きいです。
この負担を少しでも削減するには、太陽光発電を導入して買電量を減らすことが重要だと考えています。
また蓄電池があれば昼間に発電した電気を貯めて夜間に使用出来るので、導入出来るなら導入したほうが良いと思います。
ですが、両方の設備を設置すると費用がかなり高いので、予算によっては太陽光発電のみの設置でもいいのかなと個人的には考えています。
太陽光発電だけは必須だと私たちは考えています!
先ほどもお伝えした通り、私たちは太陽光発電は必須だと思っています。
太陽光発電が必須だと考える理由ですが、
- 今後も電気代の高騰が考えられる
- オール電化の場合、無駄なく電気を使える
- 住んでいる地域によっては補助金がある
以上3つが主な理由です。
それぞれの理由について解説します!
冒頭でも少しお話した通り、今後も電気料金は高いままの可能性が高いと個人的には考えています。
そうなってくると、家計における電気料金の負担は大きいです。
この負担を軽減するためには、太陽光発電を導入して買電量を減らすことが重要です。
太陽光発電が出た当初は売電金額が高かったので「自家消費と売電で元を取ろう」という考えだったと思いますが、現在の売電価格は16円まで下落し、売電価格の値下がりが続いています。
その一方で買電価格は値上がりが続いているので、発電した電気は自家消費することが最善の選択だと言えます。
発電した電気を自家消費するのがベストです!
オール電化の場合はガスを使用しないため、ガス併用の場合と比べると電気を使う量が増えます。
このため、太陽光発電で発電した電気を無駄なく使うことで買電量が減り、電気代を抑えられます。
またオール電化の場合はお湯をエコキュートで沸かすため電気代がかかりそうなイメージですが、発電が活発な昼間にお湯を沸かすことでエコキュートの電気代問題は解決出来ます。
オール電化と太陽光発電の相性は抜群です!
皆さんの住んでいる県や市町村によっては、太陽光発電や蓄電池の設置に補助金が出る場合があります。
各自治体により補助金の金額や条件などは変わってくると思いますが、わが家の場合は約30万円の補助金がありました。
設置する太陽光発電の容量にもよりますが、補助金があることで太陽光発電設置のハードルがかなり下がるのではないでしょうか。
補助金があるのと無いのとでは大違いです!
ここまでは太陽光発電の設置が必須だと思う理由について解説しました。
ここからは、どんな人に太陽光発電の設置がおすすめかについて解説していきます。
太陽光発電だけ、太陽光発電+蓄電池、それぞれについて解説します!
しじみが考える、太陽光発電だけの設置がおすすめな人は以下の通りです。
- 金銭的にあまり余裕はないが、オール電化にしたい人
- 昼間の電気使用量が多いが、夜間の電気使用量は少ない人
おすすめな理由について、詳しく解説します!
金銭的にあまり余裕はないけどオール電化にしたい人には、太陽光発電だけの設置がおすすめです。
先ほどもお伝えした通り、オール電化の場合であれば発電した電気を無駄なく使うことが出来ます。
金銭的に余裕がある場合であれば、蓄電池の設置も合わせることで発電した電気を夜にも使うことが出来ます。
ですが、蓄電池の設置費用は約100万円以上(容量にもよる)と高額です。
理想を言うと太陽光発電+蓄電池ですが、金銭的に余裕がない場合は太陽光発電だけでも設置しておくべきだと思います。
このため、金銭的にあまり余裕はないけどオール電化にしたい人には、太陽光発電だけの設置がおすすめです。
オール電化であれば、太陽光発電だけでも十分お得だと思います!
昼間に電気使用量が多く、夜間の電気使用量が少ない人には、太陽光発電だけの設置がおすすめです。
太陽光発電は、太陽が出ている時間帯のみ発電します。
ですので、昼間に電気使用量が多く夜間の電気使用量が少ない人であれば、発電した電気を効率よく消費することが出来ます。
また夜間の電気使用量が少ない場合であれば、夜間の少ない電気使用量のためだけに蓄電池を設置するのはあまりコスパが良くないのではないかと個人的には考えています。
夜間の電気使用量が少なければ、太陽光発電だけでもなんとかなります
しじみが考える、太陽光発電と蓄電池両方の設置がおすすめな人は以下の通りです。
- 金銭的に余裕がある人
- 夜間に電気をよく使う人
おすすめな理由について、詳しく解説します!
金銭的に余裕がある人には、太陽光発電と蓄電池両方の設置を強くおすすめします。
冒頭でもお伝えした通り、今後も電気料金が高いままの可能性が高いと考えているので、買電を出来るだけ抑えることが一番だと考えています。
ですので、理想的なのは電気使用量を太陽光発電だけでまかなうことが出来ることです。
これを実現するためには、昼間には太陽光発電で1日分の電気を発電して蓄電池に充電して、夜間には蓄電池の電気を消費することが必要です。
金銭的に余裕がある人であれば実現可能だと思いますので、おすすめです。
1日分の電気を発電で賄えるのが理想的です!
夜間に電気をよく使う人には、太陽光発電と蓄電池、両方の設置がおすすめです。
冒頭でもお話した通り売電価格は年々下がり続けているので、売電だけで元を取ろうという考えでは最終的に損をする可能性が高いです。
ですので、発電した電気を自家消費するのが一番元を取りやすいです。
このことを念頭に置いて考えると、夜間に電気をよく使う人には蓄電池を設置するのがおすすめだと言えます。
発電するなら、売電ではなく自家消費出来ることが重要です!
ここからは、蓄電池を導入するかどうかの基準について解説していきます。
しじみが考える、蓄電池を導入するかどうかの基準は以下の通りです。
- 金銭的に余裕があるか
- 日中に発電した電気を夜にたくさん使うか
- オール電化にするか
蓄電池を導入する基準について、詳しく解説します!
蓄電池の設置費用ですが、おおよそ約100万円以上(容量にもよる)と高額です。
ですので、金銭的にあまり余裕がない方であれば予算的に導入が厳しくなる可能性が高いです。
逆に金銭的に余裕がある方であれば、適切な容量の太陽光発電と蓄電池を設置することで、発電した電気を無駄なく消費することが可能です。
ですので、金銭的に余裕がある方の方が蓄電池の設置に向いていると思います。
金銭的に余裕がある方には、蓄電池の設置がおすすめです
夜に電気をたくさん使う人であれば昼間に充電した電気を無駄なく使うことが出来るので、蓄電池を有効活用出来ます。
ですが、夜に電気をあまり使わない場合は、昼間に発電した電気がどんどん蓄電池に充電されていきます。
その結果、最終的には余剰に発電した電気が売電されてしまう可能性もあります。
そうなってしまうと、本来消費するはずだった電気が売電に変わってしまって、少し損をしてしまいます。
このことを踏まえて考えると、夜に電気をたくさん使う人の方が蓄電池の設置に向いていると思います。
天気や気候によって発電量や発電効率などが変わってくるため一概には言えませんが、損をする可能性も少なからずは存在します
オール電化にする場合であれば、IHコンロやエコキュートの使用に必ず電気が必要なので、蓄電池を有効活用出来ます。
ガス併用の場合でも当然電気は必須だと思いますが、オール電化と比較してみると電気の使用量は必然的にオール電化の方が多くなるはずです。
ですので、蓄電池に充電した電気を無駄なく使用しやすいオール電化の方が、蓄電池の設置に向いていると思います。
オール電化の方が蓄電池に充電した電気を無駄なく使用できると思います!
ここからは、設置する太陽光発電の容量の考え方について解説していきます。
しじみが考える、設置する太陽光発電の容量の考え方は以下の通りです。
- 補助金の利用条件以上の仕様になっているかどうか
- ピーク時の使用電力量をまかなえるかどうか
- 蓄電池設備を設置しているかどうか
太陽光発電の容量の考え方について、詳しく解説します!
まず大前提として、太陽光発電を設置するのであれば、ご自身の住む自治体に補助金があるかどうかを確認しましょう。
そして、もし補助金があるのであれば必ず利用しましょう。
わが家の場合であれば、約30万円の補助金がありました。
そしてこの補助金には利用条件が必ずあるはずです。
利用条件の内容については各自治体によって様々だと思いますが、わが家の場合は「Nearly ZEH以上」という条件がありました。
この条件を満たしていないとそもそも補助金を受けることができないので、この点については注意が必要です。
設計士さんや営業さんが内容を確認してくれているとは思いますが、念のために自分でも確認しておきましょう
ご家庭によってピーク時の使用電力量は変わってくるため、ピーク時の使用電力量については各自で調べていただく必要があります。
ですので、具体的にどれくらいの容量が必要なのかどうかはこちらからは分かりません。
ただ言えることがあるとするなら、太陽光発電や蓄電池の容量は少し余裕を持っておいたほうがいいということです。
何故かというと、太陽光発電に搭載する容量=最大で発電できる量ではないからです。
メーカーによって太陽光パネル自体の発電効率が異なっていたり、実際に搭載してみたらシミュレーションよりも発電しないということもあると思います。
わが家の場合は2.4kWの容量を搭載していますが、過去のデータをHEMSで見た限りでは最大でも2.2kWほどまでしか発電出来ていません。
これは太陽光パネル自体の発電効率、発電時の気温(温度が上がると発電効率が落ちる)などが原因だと思います。
ですので、容量を検討する際にはピーク時の使用電力量よりちょっと多いぐらいの容量にしておけば、ピーク時ので使用電力量をまかなえるのではないかと思います。
わが家の場合で言うと、3kWぐらいであればちょうど良かったのかなと思っています
蓄電池を設置している場合であれば、余剰に発電した電気については蓄電池に充電しておくことが出来ます。
ですので、太陽光発電の容量自体が多くなっても、売電に切り替わって自家消費よりも損をする可能性は低くなると考えられます。
ですが、だからと言って容量を増やせるだけ増やせばいいというわけではありません。
蓄電池の容量を簡単にオーバーしてしまうほどの容量にしてしまうと、せっかく発電したとしても売電に切り替わってしまい、自家消費よりも損をすることになってしまいます。
また容量を増やすとそれに応じて費用が高くなっていきますので、イニシャルコストが上がります。
これを自家消費や売電でトータルコスト以上に回収できるように考えて容量を決める必要があるので、注意が必要です。
トータルコストを自家消費や売電で回収出来るかどうか事前に試算しておく必要があります
今回は、太陽光発電を導入すべきかどうかについて解説しました。
結論としては、太陽光発電は必須レベルで蓄電池は人によると思っています。
太陽光発電や蓄電池を設置する場合であれば、ご自身の電気使用量に合った容量を選ぶことが大切です。
容量が少ないと買電をする量が増えてしまいますし、逆に容量が多すぎるとイニシャルコストが高くなってトータルコスト以上に回収することが難しくなります。
私たちのようにあまり金銭的に余裕のない方の場合は、蓄電池は諦めて太陽光発電だけでも十分やっていけると思います。
トータルコストを回収できるかどうかが肝になってきますので、一度試算してみることをおすすめします。
この記事が少しでもどなたかの参考になれば幸いです!